夏に登場するCS2ではsubtickと呼ばれる技術が実装され、最も先進的なゲームプレイの変化の1つであるとされていますが、プロからの評価はあまりよくなさそうです。
現在CS2の限定ベータテストには一部のプレイヤーが参加していますが、subtickに関する評価は賛否両論で、128tickが変わらず競技のスタンダードであり続けると主張するプロもいます。ここでは、subtickに関するプロの意見や反応を紹介したいと思います。
そもそもsubtickとはなにか
CS:GOでは、ネットの状態が良ければスムーズなプレイが可能でしたが、時にはクリックと時間的な間隔であるティックとの間に微妙な遅延があり、それが弾丸の発射タイミングに影響し、着弾地点がずれることがありました。
この問題を改善するために、CS2ではsubtickというものが導入されました。subtickにより、移動や射撃がティックに左右されず、プレイヤーが入力した発射やジャンプ、ピークなどの行動がサーバー側で正確に反映されるようになります。これにより、プレイヤーの行動がゲーム内でより正確に反映されるようになります。
プロの反応
ほぼすべてのプロプレイヤーはすでにCS2にアクセスしており、配信したりバグを報告したりしています。
先日のIntelグランドスラムで優勝したFaZeのropzはsubtickについて言及。彼はsubtickを十分ではないと呼び、競技シーンは128tickサーバーを使い続けるべきだと主張しました。
So CS2 servers are confirmed to be 64 tick, but just new algorithm for it?
— ropz (@ropz) March 29, 2023
I feel high level play will still be on 128 tick if that's the case. I said it a week ago and many others feel the same, that it isn't good enough *yet*. I am being optimistic though.
CS2のサーバーは64tickだよね、それに新しいアルゴリズムが導入されただけなんだよね
もしそうであれば、ハイレベルなプレイでは128tickが採用される気がするよ。1週間前からそう言ってたし、他の多くの人も同じことを言ってるよね。subtickはまだ十分ではないって。まあでも、楽観的に考えてるけどね。
彼だけではなく、ストリーマーであるJasonR氏も、新しいsubtickは詐欺だと断言しています。彼は、新システムを、現在Valveのマッチメイキングに使われている古い64tickサーバーと比較しました。
CS2 IS SCAM WE'VE ALL MADE U THINK WERE PLAYING A NEW BETTER GAME BUT ACTUALLY ITS JUST 64 TICK CSGO ON DUST2 ONLY AND WE ONLY HYPED IT UP FOR THE SKIN MARKET
— JASONR (@JasonRuchelski) April 1, 2023
CS2は詐欺だよ。我々に新しくて画期的な優れたゲームだと思わせておいて、実際はdust2だけの64tickの「csgo」であって、スキンの状態がよくなったからといってマーケットが活発になっただけだよ。
ゲーム内での感触は基本的に従来と変わりませんが、異なるtickrateで設計された場合、特定のグレネードの軌道が変わったりします。プロプレイヤーやストリーマーがこのシステムを批判している今の状況だと今夏の正式サービス開始前にValveが彼らのフィードバックを考慮することは重要なことになってきます。
CS2におけるsubtickの意味とは?
subtickがゲームプレイにどのような影響を与えるのか、明確にはなっていません。
現在のCS:GOでは64tickを採用しています。サーバーはプレイヤーの動き、発射、物理オブジェクトに関する情報を毎秒64回更新しています。64tickでは不十分だと主張する人も多く、競技シーンのほとんど128tickでプレイされています。次期CS:GOでtickrateを2倍にすることが期待されていましたが、Valveはsubtickという全く別の道を歩むことにしました。
新しいsubtickは、サーバーの更新が継続的に行われるように設計されており、プレイヤーは入力が登録される前にtickの間のミリ秒を待つ必要がありません。ですので理論的には、これによって移動や銃撃戦が以前よりスムーズになるはずです。
また、新しいsubtickは、128tickよりもサーバーに負荷がかからないとも言われています。ですのでValveのサーバー運営や機器への負担が少なくできるというメリットがあります。今年末のゲームの正式リリースまでに、Valveがsubtickを再検討したり微調整したりすることが求められています。
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